哲学心理学勉強会・マイの目標(のひとつ)

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大批判の中の「お金儲け」のわけ

「学生のくせに金儲けをして」
「どうせ自分が稼ぎたいだけでしょ」
「心理職の職を汚すようなことをしないでほしい」
「私たちは金儲けのために働いているのではない」

いろいろなお声を聞き続けました。

私が学生のうちから起業を目指して動いているのは、2つ理由があります

①全ての人が「必要」とされる社会を作るため。

②一生学び続ける支援者の経済的負担を軽減するため。

まず、違和感

障害、精神疾患、なんらかの事情で、一般企業での就労や日常生活さえも難しい方がいらっしゃいます。

そのために、就労支継続支援事業所などが関東圏でもかなり多く存在します。
ただ、この就労支援事業所(類似する福祉事業所)、立ち上げに資格は不要であり、誰でも開業・立ち上げができます。


たとえば、就労支援B型ですと、

・管理者(実務業務・研修の受講が必要)
・生活支援者、職業指導員(資格不要)

という感じで、簡単に立ち上げが可能です。

私が最初に感じた疑問:「え、こんなに障害や精神疾患のある方が集まっている場所に、心理士や精神保健福祉士が一人もいないの?精神科医との連携は?行政とのつながりは?彼らが不穏になったときの対処は、『気合い』ちょっと怖くない?」

関東圏だけですが、いくつかの事業所を見学した際に感じた違和感

「働いているスタッフが、障害・精神疾患への理解や知識、ほぼゼロ?」

「自分の子どもが知的障害者なので、障害者の方の支援ができます」

「前職が介護職だったので、障害や精神疾患を持った方とも一緒に働けます」

「障害や精神疾患のある方と寄り添って働く情熱を持っています」

これは違いますね。ただの感情論です。

障害・精神疾患、一人ひとり特性やその人の得意・不得手は当然異なりますし、精神科医、臨床心理士・公認心理師になるために大学4年・院2年通った現役の支援者たちですら、「その人を理解し、支援することは難しい」と日々、自己研鑽に励んでいます。

国の助成金目当て」で就労支援をしている事業所も実際に多く存在するので、事業所選びには慎重になるべきです。1日数時間、利用者さん(一般就労の難しい方)を預かり、単純作業をさせるだけ、これを良し・通常とし、利益を得ていることに大きな疑問を感じます。

全ての人が「必要」とされる社会を作るため、とは?


哲学心理学勉強会では、昨年度、試験的に「障害・精神疾患、一般就労が厳しい方、何らかの病気をお持ちの方」に、「コラムの執筆」依頼をしました。

「教科書には“統合失調症は”考えや感情、行動がまとまりにくくなる精神疾患で、幻覚や妄想、意欲低下などの症状が現れる病気”と一文で書かれているけれど、実際『考えや感情、行動がまとまりにくくなる『ってどういう感覚?『幻覚や妄想』が現れたときに、周囲にどういう対応を求める?」

…と、(その方に負担のないよう)一人ひとりの声から学ばせていただいています。当然ですが、「統合失調症」と言っても、同じ回答をされる方は一人もいらっしゃいません。

この「コラム依頼」には、金銭報酬を支払わせていただきました。当然のことですよね。社会に、支援者を目指す私たちに、ご自身の大切な人生の一部・物語を教えてくださったのですから。

しかし。

完全に学生主体・ボランティアで行っている団体(旧・学生心理学勉強会)であるため、報酬(お礼)は代表である私のポケットマネーであり、大変少額であるという失礼な結果となってしまいました。

生きる活力は「必要とされる」こと

好かれる、嫌われる、人気である、好きなことをする以上に、「必要とされる」ことは嬉しいものです。

社会から必要とされる。
つまり、社会とつながり続ける。

障害、精神疾患、何もなくても構いません。引きこもり、外出が億劫、一人が好き(でもちょっと孤独)、そんな方々に、「え、みんなでなんかやるって、意外と面白いよ?あなたが必要だよ」って伝えたいと考えています。

こちらが必要な人材に、金銭的報酬を支払うのは社会人として当然のこと。
そこに、私自身のポケットマネーを使うことは間違っています。

(…続きは時間のあるときに:2025/5/4)

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